もし私がヤラセの貧困報道を担当するディレクターだったら、
撮影前に、貧困女子高生として顔出ししてくれるという子の家に
下見に行って、部屋を見せてもらった段階で、
「あらー、けっこう部屋に物がありますねえ。
ちょっとアニメグッズも多いかなあ。
これじゃ貧乏に見えないから、この部屋で撮るのは難しいかな。
もっと古くて狭い部屋はありませんかね?
物置きがわりにしてる4畳半の和室? ああ、いいですね、
ここ、エアコンもないし。その奥の薄型テレビって片付けること
できます? 無理ならタオルケットをかけるとか。
いや、そういう新品のじゃなくて、洗濯もののような感じに見える
ものがいいんですが。
で、座卓の前に座っていただいて、そこに例のキーボードを置いて、
話してもらえますか?」
とか、やるけどな。
それがネット民の想像するレベルの「貧困」なんでしょ。
だったら、ヤラセをするなら、そのレベルに合わせますよ。
貧困家庭に物があふれている例はよく知ってる。
べつに本人の問題でなく、そうなってしまう現象も起きる。
体感でも話せることもあります。
またライジングで書きます。
連載はじめたばかりの「わたくしの人たち」のほうが、
どんどん間があいちゃうけど、あれは小説だから、
1回ずつ読み切りで楽しめるように書けばいいのさっ。